「うちの子、大丈夫?」
こんにちは。
夏になると、人間もぐったりしますが──実は、ペットたちも同じ。
でも、ちょっとしたことで防げる“夏バテ”があること、ご存じですか?
「もっと早く気づいていれば…」と後悔した経験、私もあります。
今回はそんな失敗をふまえて、わが家の犬と猫のために実践してきた“夏を元気に乗り切るコツ”をまとめてみました。
小さな工夫で、ペットたちの夏はもっと快適にできるはずです。
「うちの子のために、何かしてあげたい」と思う飼い主さんへ。ぜひ読んでみてください。
わが家のサッちゃん(黒猫)とアリス(シェルティ)
まずはうちのメンバー紹介から。
黒猫の「サツキ」は10歳のベテラン猫。夏になると、床にペタッとお腹をくっつけて、長さが倍になるくらい伸びていたりします。静かに涼しい場所を探しているような、それでもサンルームやお布団を収納している押入のお気に入りの場所で暮らしています。
一方、4歳のシェルティ「アリス」は毛がモフモフで、見た目からして“暑がり”。それでも大好きな散歩はハアハア走り回っています。途中で「はよ、「お水飲み?」て言いたくなるほど。
そんな二人と過ごす夏には、毎年のように小さな発見や、ちょっとした失敗があります。
ちなみに我が家にはエアコンがありません。GEOパワーシステム、という「地中熱利用換気システム」で全館換気≒全館基礎空調のようにしています。あとは扇風機。(笑)
ほんとは、若かりし自分がそれなりに計画した位置にある窓を開けたいのですが、黒猫のサっちゃんは網戸どころか、クレセント鍵がかかっていなかったらテラス窓さえも開けて脱走してしまうので、我が家の窓は大掃除の時と、薪の搬入くらいしか開きません(苦笑)
でもそんなメンバーで暮らしつつ「次はこうしてみよう」と、住まいや暮らし方を見直してきました。
コツ①:風をつかまえる工夫
まず最初のコツは「風の通り道をつくること」。
空気が流れるだけで、体感温度はぐっと下がります。
都会に比べ隣地、隣家との距離が取れる分、田舎の家は窓が多いので風をうまく活かせば、エアコンをつけなくても十分涼しい時間帯があります。
わが家では、朝夕に南北の窓を開けて風を通り道を計画、配置しました。(上述のとおり)
たとえば、風が抜けるように家具の配置を工夫することもアリですね。
我が家は「GEOパワー+扇風機」を組み合わせて、GEOパワー(地中熱)の自然の風を最大限に活かしています。
猫は吹出し口の近く、犬はストーブ前のタイル、の風通しのいい場所へ──まるで「空気の流れ」を本能で見えているかのようです。
コツ②:冷やしすぎない冷房術
「ペットのために、ずっとエアコンをつけてます」というお宅も増えてきました。
でも実は、“冷えすぎ”も体調を崩す原因になることがあります。
わが家では、冷房はありませんが、常時風が動いている状態です。本来の夏場だと26~28℃くらい。ただし、最近のような日中が35度を超えるときは、システムの補助器を稼働させます。それで同じくらい26~28度になる感じです。
エアコンを使用されるお宅は28℃設定+サーキュレーター併用で「空気をかき混ぜる」スタイルくらいがいいのではないでしょうか。
冷たい空気は下に溜まりやすいので、床付近の空気がよどまないようにするのも必要ですね。
我が家は室内建具はほぼ引き戸です。収納などは開き戸ですが。黒猫のサツキは高さ2400mmのガラス入りの引き戸もなんなく開けます(笑)
好きなように涼しい場所へ自由に移動しているようです。大好きなカリカリはマグネット式の収納に置いています(よかった笑)。
妻がエアコン苦手なのものあり、強制的なエアコンに頼らず、風や陰をうまく使って“ちょうどよい涼しさ”で過ごしているのがポイントです。
そのサツキの後ろにつづいて、アリスも1階はほぼ自由に。ただし階段は上がれないので(笑)
コツ③:ペットの“涼み場”を見つける
猫や犬は、自分で「冷たい場所」を探す名人です。
お気に入りの場所が見つかれば、そこが自然と“定位置”になります。
我が家の黒猫サッちゃんは、リビングの真ん中の床の特等席。
シェルティのアリスは扇風機の前で立ち止まります。毛が多い犬種なので、かっこよくなびいています。それは見ているこちらへの“涼しい”を演出かもしれません。
冷却ジェルマットや遮熱シートや遮光カーテンで日射をカットするなどの、ちょっとした道具も活用するだけで、喜ぶかもですね。
住まいの工夫が、ペットの快適にもつながっていることを実感します。
コツ④:水とごはんに、ちょっとひと工夫
夏場は、食欲が落ちたり、水分が不足しがちです。
それが原因で夏バテが進行してしまうことも。
わが家では、猫のサッちゃんはまだまだ元気で、食欲が増してる気がしますが、ドライフードに少しだけぬるま湯をかけたり、ウェットフードを取り入れて水分摂取をサポートするのはアリですね。
犬のアリスには、なるべく頻繁に水を入れ替えてます。補充+涼しさのために。アリスの水皿は、サツキも兼用(勝手に)なので、なんだか減りがはやいのです。笑
少し冷ました“ささみスープ”を与えることもいいみたいです。(ただし人間用の味付けは絶対NG!)
水飲み場も家の数カ所に。新鮮な水がいつでも飲める環境づくりが大事です。
コツ⑤:住まいづくりで“夏に強い家”に
工務店としての視点からお伝えしたいのが、やはり「家そのもの」の工夫です。
▪ ペットスペースの配置
できるだけ直射日光の当たらない、風通しの良い場所にスペースを設けましょう。
可能なら、壁の一部を調湿効果のある自然素材(珪藻土など)にすると、湿気対策にもなります。我が家はメインの生活エリアのLDKは珪藻土の内装です。
▪ 床材選び
夏に人気なのは塩ビタイルなどひんやり系の床材ですが、犬の足には滑りやすいことも。
滑りにくいクッションフロアやコルク調マットとの組み合わせで、快適さと安全性を両立できます。我が家は無垢床+マット+タイルです。
▪ ペットドア・通気口
部屋と部屋を自由に行き来できる「小さな通り道」をつくると、涼しい場所への避難もしやすくなります。
空気の流れを遮らない構造は、ペットにも人にもやさしいつくりです。
実家は1年前に元気な猫を迎えいれて、その子のために、既存ドアに猫ちゃんの通り道を加工しました。
私の“失敗”から学んだこと
我が家の猫だけはないのかもしれませんが、やはり猫にも表情はあって。ゴキゲンフキゲンもですが。やはり、体調悪い時は、そういう顔になっていますね。
「なんとなく元気がないな」と感じてみていたら、吐き戻すことが多いし、
「まあ大丈夫になってきたかな」というのもなんとなくわかります。
そんな“ちょっとした気づき”が、今回のコラムの原点でもあります。
ペットとお過ごしの方は「おはよう」から「ごはん食べた?」「お水飲んだ?」と、声をかけて様子を見られているとは思います。
言葉は通じなくても、目としぐさはちゃんと伝えてくれる。
そんな信頼関係があってこそ、日々の変化にも気づけるのだと思います。
小さな気づきが、大きな安心に
夏の暑さは年々厳しくなっています。
人間も大変ですが、言葉で訴えられないペットたちは、もっとつらいかもしれません。
「大丈夫かな」と思ったときには、もう少し踏み込んで、「どうすれば、もっと快適になるかな?」と考えてみること。
それが“夏の失敗をしないための第一歩”だと私は思います。
エアコンの温度、風の通し方、水の置き場、素材の選び方……
ほんの少しの見直しが、大きな安心につながります。
この夏、うちの子たちは元気に過ごせるだろうか?
そんな気持ちで過ごす夏が、きっとペットとの絆をさらに深めてくれるはずです。
「夏の失敗、もうしない。」
あなたの“うちの子”のために、できることを、ひとつずつ。
そして何より、元気な夏を一緒に過ごしましょう。
また次回のコラムでお会いしましょう。