我慢の暮らしを、変える勇気。
こんにちは。
兵庫県丹波篠山市で工務店を営んでおります、有限会社クレアの高見です。
「家」というのは、不思議な存在です。
最初は「ああ、念願のマイホームだ!」と胸をときめかせていたはずなのに、
いつの間にか、水まわりの使い勝手に小さなストレスを感じたり、
壁紙の汚れや段差の多さが気になったり、
「いつか直したい」と思いながら、先延ばしになっている──
そんな方、きっと少なくないのではないでしょうか。
そして、いざ「リフォームしようか」と思っても、
気になるのがやっぱり「費用」のこと。
今回は、よくご相談をいただく“500万円”という金額で、
どんなリフォームができるのか?
実例や失敗談も交えながら、プロの視点でやさしく解説してみたいと思います。
1.「500万円」って、実際どこまでできる?
まず、「リフォームに500万円」。これが高いのか安いのか。
新築なら「外構込みで2,500万~3,000万円」、
フルリノベーションなら「1,000万~2,000万円」が相場。
その中で「500万円」は、決してすべてが叶う金額ではありませんが、
“ピンポイントに不満を解消できる”、いわば「部分最適」のリフォームには、十分な金額です。
ただし、そのためには明確な優先順位と、的確なプランが必要。
2.500万円リフォームで“現実的に”できること
リフォームは“夢”と“現実”の間を埋める作業。
では、その現実的な中身とはどんなものでしょうか。
◇キッチン・お風呂・トイレ──水まわり総入替え
いわゆる「4点セット」のリフォームです。
キッチン:システムキッチン交換(中級モデル/食洗機付き)
浴室:ユニットバス(保温浴槽・浴室乾燥機つき)
洗面台:三面鏡収納タイプへ交換
トイレ:節水型タンクレス+手洗い付きカウンター
クロスや床の張替え、一部配管更新も含めて
👉 これだけ揃えても、500万円以内で納まることが多いです。
\よくある失敗/
「ショールームで見た素敵な設備をフルオプションで…」と進めると、軽く600万円を超えることも。
設備のグレードより、動線や使い勝手の改善にこそ価値があります。
◇2部屋をつなげて、広々LDK化
例えば──
- 和室+ダイニングを一体化し、明るい20帖のLDKへ
- 引き戸を使った開閉自在の間仕切りで、空間を可変に
- 断熱性を高める内窓の設置
- 壁・天井・床の内装一新、照明やコンセントの移設も対応
👉 規模を限定すれば、約500万円で「暮らしが変わった」と実感できるレベルになります。
\注意点!/
「壁を抜きたい」とご希望でも、構造上抜けない場合があります。
構造確認をせずに見積だけ先に進めると、後で追加費用が発生することも。
◇外壁塗装+屋根リフォーム+断熱窓交換
見た目と性能、両方を底上げしたい方へ。
- 外壁:遮熱性の高い塗装(シリコン or フッ素系)
- 屋根:塗装 or カバー工法での改修
- 窓:1階部分の主要開口部をLow-E複層ガラスに交換
- 玄関ドアも断熱仕様に入替
👉 補助金と組み合わせれば、総工費500万円でもグレード高めに仕上がります。
\ここもチェック!/
「塗るだけでOK」と思っていたら、下地の傷みが激しく、補修費がかさんだ……という例も。
外回りは“見えない劣化”に注意が必要です。
3.【実例紹介】──現実的で、満足度の高いリフォームとは?
ここで、実際に弊社で施工させていただいた事例をご紹介します。
■ 事例1:娘さんとの同居に向けて、住みやすく
〔丹波篠山市・築35年の戸建て/60代ご夫婦+娘さん〕
- キッチン・浴室・トイレ・洗面台の交換
- 和室2間→LDK化+床暖房導入
- 天井高を上げ、構造材の梁をあえて見せた内装
- 廊下や水まわりに手すり設置
👉 総工費:約410万円(税込)
「孫が遊びに来ても、危なくないし、気持ちいい空間になった」と喜んでいただきました。
■ 事例2:老後に備えて、外回り+断熱強化
〔三田市・築30年の住宅/ご夫婦二人暮らし〕
- 外壁:金属サイディングへ張替え
- 屋根:塗装+雨樋交換
- 1階窓:断熱窓へ変更(窓リノベ補助金利用)
- 玄関:断熱ドアへ入替
👉 総工費:約595万円(補助金により実質負担 約440万円)
「冷暖房の効きがぜんぜん違う!」と、夏のご感想をいただきました。
4.失敗しないための3つの視点
① 価格より、「どこに効くか」で考える
同じ500万円でも、“どこに手を入れるか”で、満足度は大きく変わります。
✕ : なんとなく「全体を少しずつ」
○ : 「ここさえ直せば、暮らしが変わる」部分に集中投資
② 見積書は「中身まで」よく見る
「安い!」と飛びついて、あとから追加工事が次々に発生…なんてことも。
☑ 解体・処分・下地補修が含まれているか?
☑ 給排水や電気の移設は見込まれているか?
☑ 仮設トイレや養生費が別になっていないか?
③ 「補助金」を使うと、グレードが一段上がる
たとえば、最近なら。。
【先進的窓リノベ】で最大200万円近い補助も(条件次第)
【子育てエコホーム】で水まわりやバリアフリーにも適用
地方自治体の独自制度も要チェック!
計画段階で「使える制度があるかどうか?」を確認するだけで、満足度がぐっと上がります。
5.“変える”という選択に、勇気を。
「500万円」──それは、車を買うくらいの大きな金額です。
でも、車の寿命が10年だとして、家はその何倍も長く使います。
それに、家は“使う”だけでなく“暮らす”場所。
少しの勇気と、少しの工夫で毎日がちょっと楽しくなる、暮らしがもっと心地よくなる。
そんな「500万円の使い方」、一緒に考えてみませんか?
「これってうちでもできるのかな?」と思ったら、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
あなたの「ちょうどいい暮らし」を、私たちが一緒に考えます。
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